色々な合本があります ー スタッフY

こんにちは。スタッフYです。


査定時に、本の量や種類によって査定の仕方が変わります。


少量で且つバーコード(ISBN)がついている本ばかり…という時には、1冊1冊の中古市場価格を確認して。


逆に、量が多く、ISBNがついていない古い本のみ…という場合には、中古市場価格だけでなく、経験と記憶と期待を総動員して査定を行っています。


そんな時に古い本の書誌情報を探ろうと、書名で検索しても現在流通している同タイトル同著者の古書とは巻数がどうも合わないことがあります。


あっちは上中下巻で出ているが手元の本は何故か1冊…。


または、書名で検索しても全く情報が出てこない。そもそのこの本の出版社は?!


と言った具合です。


実はこれ、『合本(がっぽん)』なのです。


文字で見ると非常に分かりやすいですね。何冊かの本をまとめて一冊にしてしまおう!!という。


和綴じ本で数巻にわたっていたものの合本は題箋が『(タイトル) 全』という表記になっています。


ページをめくってみると、小口側に『巻之一、巻之二・・・』というように記載されており、元本のどの範囲の内容か分かりやすいようになっています。


もちろん、同じ出版社から後に出される合本はお値段をつけることができます。


が、まれに出会う合本の中でも更に遭遇率は低いのですが、『自作の合本』もあり、残念ながらこちらにはお値段をつけることができないこともあります。


自作の合本であっても、きちんと表紙がついていて、タイトルや著者名も印字され、函がついていたことも!!


一体いくら付けようと作業をしていた私は、しばらくその本をいじくりまわしてから漸くそれと気が付きました!


そのくらい丁寧な作りなのです。。。


気づいてひとしきり出来栄えに感心した後、残念ながらお値段をお付けすることはできませんでした(;^_^A


私も思い返してみれば、お金の無かった高校時代、週刊少年ジャンプの読みたい部分だけ切り抜いてまとめていたこともありました。


(巻頭カラーを残したいというのもありましたが…(;^_^A )


雑誌の合本(一部分でなく、創刊号から5冊分とかきちんとしたまとまりです)もたまにあるので、便利に本を読むためにみんな工夫するのでしょうかね。


さて、では切り抜きはどうでしょうか?


こちらは店長に確認したところ「過去に何回かお値段をお付けしたことがある」とのことです!切り抜きで?


合本はもちろん、スクラップブックももしかしたらお値段のお付けできることもあるようですので、お気軽にお問合せください。

はなひ堂ブログ 2020年6月30日