またまた雪かきの話(今回はかなり積もった)

こんばんは。
はなひ堂新井です。


三条で1m50㎝近く積もるのは珍しいというか記憶にないくらいの記録ですが、積もりました。


積もっている最中はいったいどのくらい積もるんだろう、ここで雪かきをやめたらどうなるんだろう、過酷な自然との戦いというテーマはロシア文学ではなくアメリカだな、ヘミングウェイだな、などと思考が脈絡もなく渦巻いていました。


雪かきの最中にスノーダンプが一台壊れたので、近所のホームセンターに行くも売り切れ。そしてもう一軒行くもそこも売り切れという有様でした。


仕方なく壊れかけのスノーダンプと小さいやつで雪をかきます。職業、雪かき。スタッフも雪で事務所に来れないため、発送作業をした後はスノーダンプをひたすら引くことになります。


もう雪を捨てる場所がない…仕方なく事務所前に雪山を作ります。これで持ち込みのお客様が来ていただいても車を停めるスペースがなくなりました(力不足でご不便をおかけしまして大変申し訳ございません!)。


そんな中で心を落ち着かせてくれたのが、「4月の出張買取の予約は今できますか?」という電話でした。


「4月ですか?春のあの4月でしょうか」とお聞きすると「そうです」と。


幾分か気が抜けていて失礼な返答をしてしまい恐縮ですが、もちろん4月の予定は現時点では全く入っておりませんので今ならばいつでも対応することができますとお答えしましたが、それよりも驚いたのが4月という日が来るということ。


4月には今ある雪は溶けて桜も見られる季節です。そして当たり前ですが4月という日はいずれやってきます。過酷な自然の中に身を置いて神経をすり減らす毎日を送っていると、そんなことすら忘れていました。雪は溶けるのです。


いずれ溶ける雪に負けてはいられない!そう思うと雪かきの力が戻ってきました。気分は完全にヘミングウェイ。マグロを食ってやったぞ!


そんなこんなしていると弟が出勤してきました。道が混んでいて遅れたそうです。


私の力の入った雪かきを見てさぞ感心するかと思っていると、「そんな本気出してかかなくても…いずれ溶けるんだし」と一言。


私の雪かきとは対照的に、サラサラっと10分程度雪をかいて「こんなもんかな」と言って雪かきを終わらせて仕事を始めてしまいました。


雪かきとはバランス。いずれ溶けることを見越してどれだけ労力をかけるのかというギャンブル。


その姿を見て自分の力の入った雪かきがバカバカしくなってしまい、私も仕事に戻ることに。


とはいえ他の方も同じ状況でほとんど仕事にならず、その日は早々に仕事を切り上げて娘と雪で戯れて遊んでいました。

はなひ堂ブログ 2018年2月12日