本以外にお譲り頂くもの①
突然の話ですが、解体業者さんや便利屋さんからご依頼を受けることもあります。
お家を解体していたら本が出てきた、お家の整理をしていたら段ボールが押入れにたくさんあって開けてみたら本だったなど、色々なケースで業者さんからお電話を頂きます。
もちろん本の買取を生業にしている当店ですので、ご依頼を頂けるのは大変ありがたい話で、それは一般のお客様でも業者さんでもどちらでも区別があるわけではありません。
本をお譲り頂ける…そこには一般のお客様だろうと業者さんだろうと日本人だろうと外国人だろうと男性だろうと女性だろうとどちらでもなかろうと全く区別はなく、ましてや査定額に差があるわけでは当然ありません。
ですが当店も長いこと営業しているうちに業者さんからのご依頼で違和感を感じるものがないわけでもないというのが今回の話になります。
正確にいうとそれは業者さんからの依頼に限った話ではないのですが、それは業者さんからの依頼に多く、これは何か当店のサービスの根幹を揺らしかねないものだと感じるものも業者さんからの依頼に多いという話です。
そしてそれは致命的な話で、それは何年も本の買取をさせて頂くうちに徐々にわかってきたことでもあり、それはお客様からは本だけをお譲り頂くわけではないということと関係する話なのでした。
それはくどいようですが業者さんからの買取が良くないという話ではありません。業者さんだろうが実の両親だろうが内閣官房長官だろうがお売りいただける方に区別はなく、査定には同じ手段が使われて差が出るわけではありません。
業者さんからの依頼は電話を受けて現地に直行するという形が多く、現地では業者さんとやり取りするか業者さんではなく現地のお客様とやり取りするかどちらかになります。
そしてもちろん業者さんの営業所に出向くという形もあります。
現地に出向いて本を査定してというその後の流れは対業者さんの場合には若干込み入ってはいますが、普段の出張買取と同じように行われます。
顔なじみの業者さんであれば最近どうですか?などと近況を聞いたり、世間話をしたりしながらのお仕事になります。
ですが基本的に見ているのは本であり、人を見ることはないのがこの業界の査定です。実の母親でも北川景子でも、同じ状態の同じ本であれば同じ査定額になります。
何か話がくどくなってきましたので本題に入ると(^_^;)、業者さんには最終的にある一点を確認することになります。
それは「その本は元の持ち主が販売してもいい」と言ったかどうかです。
逆に言うと「その本は元の持ち主が廃棄してほしい」と言ってないかどうかです。
この辺の話は蔵書印が入った本などの場合とも関係しているのですが、ですが問題はそういった類の話とも少し違い、実はお客様から本とは別にお譲り頂いているものがあるのではないかという話なのです。
はなひ堂ブログ 2019年1月23日