思い出の本を届けるお仕事 ー スタッフY
こんにちは。
はなひ堂Y(嫁)です。
今回は、私の頭の中の話をさせてもらおうと思います。
古本屋の嫁の頭の中に興味を持って下さる方がどれだけいらっしゃるのか分かりませんが(^^;)
日々巡らせる思考の内容は、独身時代と結婚してからを比べてもその系統は違うと思いますし、子どもができる前とできてからではまた違うものなのでしょう。少なくとも私はそうです。
現在。
起床して最初に考えることは朝ごはんです。
我が家の朝ごはんはいつもパンなので、他のメニューをどうするか。偏食の娘が食べてくれるものを出さなければ。卵かなウィンナーかなハッシュドポテトかな。
朝ごはんを食べながら、昼ごはんのことも考えます。
店長である夫が昼に出張買取で不在だと、息子と2人で食べられるお手軽メニューにする必要があります。
冷蔵庫の中身を考えつつ、昼ご飯用の買い物をするならついでに夕ご飯用の買い物をしよう。
そこで、朝食の席で、夫にこう尋ねるのです。
「ねぇ、夕ご飯何食べたい?」
勿論、問いかけられた夫は困り顔です。まだ自分のご飯すら食べ終えていませんから仕方ありません。
夕飯のメニューは保留にしつつ、娘を保育所に送りつつ、その日の仕事内容を頭の中で確認します。
私の朝の仕事は商品の発送準備です。発送数との兼ね合いで、その後の仕事を決めています。この時は、ああ、今日こそはあのコミックセットを出品したいなぁ、などと考えています。
息子はまだ保育所に通っていないので、一緒に出勤しますが、当然、すんなりねんねしてくれない時には仕事内容に影響します。うぅ~ん…もう疲れた。昼ご飯はレトルトカレーにしよう。
どうしても寝てくれない時には出品作業は諦めます。さてさて、代わりに出来る仕事は何かな。あ、そう言えば、実家から貰ったキャベツが残ってたから野菜炒めか焼きそばか…。
やらなければいけない仕事が、その時に出来る仕事という訳ではないので、明日、明後日の仕事の空き具合も考慮しつつ、早めにスーパーへ買い出しに行くことも。
ここまで書いてきて確信しましたが、私は一日の大半、ご飯のことを考えて生活しているのかも…。
もちろん、合間には好きなバンドのことやライブの予定を考えたり、ふと思い出した娘や息子の面白エピソードで笑ったり、色々あります。
入荷したコミックの整理をしながら、懐かしいタイトルを発見して高校時代のこともついでに思い出してみたり。
私の頭の中は取り留めもなく、乱雑で、しかし、唯一無二の思い出がたくさん詰まっています。
日本の古本屋で受注の対応をしていると『懐かしくて購入しました』『子供の頃読んで、自分の子供にも読んであげたくて買いました』とお客様からお声がけいただくことがあります。
そんな貴重な思いを言葉でお伝えいただき、心が温かくなります。
古本屋も、頭の中と似ているのかもしれません。
はなひ堂が販売している数々の本。その一冊一冊が、お客様それぞれの思い出のひとかけらなのでしょう。
どなたかの頭の中の思い出を本としてお手元に届ける、形あるものにできる、それが古本屋のお仕事・・・だったら良いなぁ(*^^*)。
店長コメント : 私もお休みの時はフレンチトーストとか焼きそばとかうどんとか作っています。
はなひ堂ブログ 2019年2月6日