電話に出てもいいのかどうかわからない状況の問題
こんにちは。
はなひ堂新井です。
あたり前ですが、古本屋をやっていると様々なお電話をいただきます。
その内容は買取の依頼であったり、ネット注文の問い合わせ、または在庫確認と色々です。
それらにできるだけ応えられるように努力していますが、業務時間内であっても誰も事務所にいないこともあり(全員で倉庫内作業していることもあります(^_^;))、そんな時はいくつかの電話に出ることができません。
ですが優先順位としては一番である買取依頼の電話だけは別で、こちらは何があっても電話に出られるようにコール音も別にしていたり、誰も事務所にいない場合は私の携帯電話に転送がかかるようにしたりして対応しています。
どんな状況でも電話に出る…そんな強い意思にももちろん問題はあって、それはそもそもどんな状況でも電話に出るべきなのかどうかという根本を揺らす問題でもあるのですが、それは私の携帯電話に転送されてきた時に起こることが多いです。
本日も営業時間を少し過ぎたくらいに私の携帯電話に転送されてきた電話がありました。
内容は出張買取の依頼で(ありがとうございます!)、どういった本か、おおよその合計冊数、希望日時をお聞きして、では伺いますと話が進んだ時に問題が起きました。
電話を受けたリビングで娘と息子がケンカを始めてしまい、彼らの泣き声が響き渡ってお客様のおっしゃることがほとんど聞き取れない状態になってしまいました。
すぐさま二階に上がって「申し訳ありません」と謝りながら電話を続けますと、子供が泣きながら階段を上ってきているのがわかります。
そして二階に到着すると泣きながら「抱っこ!抱っこ!」とお客様と電話していることなど関係なく抱っこをせがんできます。
そうすると私のほうはお客様にひたすら平謝りするしかなく、「申し訳ありません」と謝りながら子供を抱っこしながら電話することになります。
こういったことがたまにあり、お客様には大変申し訳なく思います。
ですが不思議とお客様は笑って許してくれたりして、こういったことがあるたびに当店は本当にお客様のおかげで生きながらえていることを実感します。
私としてはお客様には作り込まれた当店のサービスをご利用頂きたいと思っていた真剣さが完全に打ち砕かれた気がするのと同時に、こんなことでいいのかと自問自答しています(そもそもこんなことをブログに書いていいのかどうかも不安になっています(^_^;))。
そして一方、もはや子供が何をやっても動じないぞという思いと、何かパーソナリティの崩壊と共に、ある種の気負いのようなものも崩壊されている自分も発見し、だからといってこの状況でいいわけはないのですが、不思議な原動力のようなものも得たような気もしています。
はなひ堂ブログ 2019年2月23日