最近お売りいただいた本-数学の本、看護の本
また恒例のごとく、最近お売り頂いた本をご紹介します。
解析概論等、数学の本をお売り頂きました。
解析概論(高木貞治)は現行版です。初めて見ました(^_^;)。
お売り頂いた方に高木貞治について尋ねてみると「日本最高の数学者の一人」とシンプルなお答えを頂きました。
そんな高木貞治について、古本屋にとっての懸念は一つ。なんと著作権の保護期間が終了したため、青空文庫で作品が公開されつつあるということです。
その辺については古本屋としては微妙な感じではありますが、人類の知的遺産にアクセスしやすい環境は個人的には望ましいと思っていますので、これはこれで楽しみです。
画像右側の数学の洋書は「リーマン予想を考えるための足場となる本」ということらしいですが、私には全くわかりません(^_^;)。
ですが査定に関しては、主観を交えずに全て相場を調べての査定となりましたのでご安心ください。
カントの新訳が一冊ありますが、こちらと数学との関係についてはお聞きできませんでした。
実はジャンルと全く関係のないように見えるけれども細い糸でつながっている本は多くあると思っています。
以前、二件続けて演劇の本をお売り頂いたことがあるのですが、その際にどちらのお宅にも「千のプラトー(ジルドゥルーズ)」があって驚いたことがあります。
「千のプラトー」は私の印象では哲学の本ですがとてもパッションが喚起される本で、驚いたと同時にジャンルが違うように見える本がつながるということはこういうことなのかもしれないと思った出来事でした。
看護の本をお売り頂きました。
医学書は携わる皆さんのシビアな見解により、新しい版が出れば古い版の需要はほぼなくなるということが古本相場にくっきりと表れています。特に頻繁に改訂される画像左の「系統看護学講座」は査定が発行年にかなり左右されます。
「プチナース」のバックナンバーも人気はあるのですが、やはり直近数年が売れ筋になっています。これが精神系になってくると事情が少し違うようで、多少古めでもお値段のつくものがあるような…。
とにかく医学はもはや素人がネットで些細なことでも何か書くことが許される分野ではなくなってしまった感があるため、時流に乗って医学書の相場についてでも言及は差し控えたいと思いますが、こういった専門書は相場のみを根拠にした査定となりますことだけ書かせて頂きたいと思います。
当店は数学や医学等、自然科学系の専門書も力を入れて買取りさせて頂いております。
この度は本をお売り頂き、ありがとうございました!
買取実績 2019年11月8日