査定にまつわる本の状態について ー スタッフY

こんにちは、スタッフYです。


ようやく冬の寒さから解放されて、春風を感じるようになりました。


窓を開けての読書なんて気持ちよさそうです。


(お昼寝にぴったり~( *´艸`))


皆さんには定番の読書スタイルがありますか?


音楽を流しながら読んだり。寝ころびながら読んだり。


高校の時の友人はお風呂の中でもマンガを読んだり、テスト勉強のために教科書を読んだりもしていたようです。


そんな時私はついつい、『本、汚れないのかな?』とか『本、濡れるのでは?』と気にしていたものでした。


私は本をできる限り汚したくないタイプなので、飲食しながらや濡れそうな場所には近づけないようにしています。


が、それでもいつの間にか湿気で波打っていたりすることも・・・。


多くの買取品を見ていると、様々な状態の本を目にします。


濡れグセ(ページが波打っている状態)であったり、濡れ跡(ページの波打ちはないけれど、少し色が変わっていたりする状態)であったり、ノド割れ(ページの開きグセが糊付け部分まで達した状態)であったり。


本文中の状態であれば、書込み、蔵書印、見返しの著者サインなどなど。


上記の本を査定する時、例えば、文庫本で濡れグセあり・・・この場合ほとんどがお値段がつきません。


文庫本は定価も低めで、中古市場に出回る数も多く、ネット上でも価格競争が起こっています。


100円の状態の悪い古本を買うなら、300円の状態の良い古本を買う!という方も多いかと思います。


弊店での出品額基準もあり、そこに到達しないためです。


ただ、これが専門書の場合は?と言われると状況が違ってきます。


専門書は定価が高いことに加えて、中古市場に出回る数が少ない傾向があります。


現在の中古市場価格が10000円ということであれば、濡れグセがあっても、書き込みがあっても、5000円で読めるならそれで良い!と思う方もいらっしゃるでしょう。


この例えは極端ではありますが、状態の悪い文庫本よりは、お値段がつく可能性は高いのです。


ノド割れがあっても、ページが剥がれていなければ、読める状態(最低限、目を通すことは可能)であると判断し、補修して商品化することもあります。


もちろんこの限りでないこと(定価からみると高価格になっている文庫本も存在する)もあるので、『どんな状態の本でも、とりあえず古本屋に見せてみる』のがお勧めです。


また、本文中の書込みについても、『マーカーペンで数行のライン有り』か『ほぼ全てのページに鉛筆での書き込み有り』かではお値段の付け方も変わってきます。


ここまで査定額にマイナスの影響のあるお話でしたが、逆にプラスになるのでは?と気になる『サイン本』について。


結論から申し上げますと、弊店では査定額には加味されません! 大変申し訳ございません!!


サイン本ということで、もしかしたら発売イベントで目の前でサインを入れてもらった本かもしれません。その分の思い入れも多分にあるのかもしれません。


そのような想像はつくのですが、弊店にはサインの真贋を確認できる者が居ないのです・・・。


見返しに著者の名前を書く。自分で普通に本を買って、真似して書いてみよう!という人がいるとは思えないのですが、かと言って居ないとも言い切れません。


疑わしきは罰せず(?!)、確信の持てない・保証のできない著者サインは評価しない!のであります。


もし、ネットに出品中の弊店の本で『見返しに書き込みあり』をお買い上げいただいたときに『サインらしきもの』があったとしても、この話を思い出していただければ幸いです。

はなひ堂ブログ 2021年4月22日