木田元の書籍、(私的にも)買取してます

こんにちは。
はなひ堂新井です。

最近、木田元の著作を読んでいます。

最初は書店で「技術の正体」の対訳を発見して読みたいと思ったのですが、よくよく調べてみると「哲学以前」というエッセーにも入っていることがわかり、そちらを読み始めたのがきっかけです。

そこで先生のチャーミングな一面と共に、ソクラテス以前(デカルトだったかもしれません。ソクラテスがきっかけを作り、デカルトがとどめを刺した、みたいな流れだったと思います)の自然(physis)を取り戻す思想への展開に魅了されて「反哲学史」へと進み、先ほどアマゾンで「現代の哲学」をクリックして現在に至るわけです。

とはいえ私の思想書遍歴は薄っぺらいもので、真剣に読んではいるのですが、その時々に感銘を受けて数日間だけ記憶しているがすぐに忘れてしまうといった形で行われています。

それらを読んだ経験が知らないうちに古層として積みあがっていたらいいな、というくらいの微かな希望を持ってはいますが、たぶん「そんな希望はないよ」と誰かに言われたとしても、半ば惰性と呪縛によって本に向かっているような気がします。

私は「北斗の拳」で豆を町に持って帰る人の話(今食べれば空腹が満たされるが、これを撒けば未来の街の人々の空腹が満たされるみたいな話)レベルの壮大なスケールではないが、微かな希望と共に一時的にヒャッハーとなれる読書体験で十分です。

むしろ私の最大の課題は、傍らで私の木田元コレクションのカバーを外して口の中に入れようとしているこの9ヵ月児に、この微かな希望は本当にありそうなのか、そんなものはないのかをどのように伝えるのかという点にありそうですが、まだまだ先なので(「すぐに大きくなって親離れしますよ」と言った人たちを私は許さない)今はヒャッハーでいいとも感じています。


話がよくわからなくなってしまいましたが(^_^;)、今日は中央区で出張買取でした。

ただ、その際にまたアンケートをお願いするのを忘れていまして、今回もまた持ち込み頂いたお客様に書いてもらったアンケートをもってお客様の声コーナー(?)を締めたいと思います。

アンケート用紙-7月3日

*画像はお客様の許可をいただき、カウンターで撮影されたものです。

本日も本、DVD等をお売りいただき、ありがとうございました。

お客様の声 はなひ堂ブログ 2016年7月3日