突然野球漫画の話

こんにちは。
はなひ堂新井です。


突然漫画の話になってしまい恐縮ですが、乱暴に言わせていただけるならば今は野球漫画が歴史上最も充実している時代といってもよいと思います。

もちろん過去の名作を含めると当然過去よりも現在、現在よりも未来ということになるかと思いますが、それを無視しても今はとても充実しているように思えます。

といっても私自身それほど野球漫画を読んでこなかったのもあり、もしかしたら野球漫画は定番のジャンルとしていつの時代にも面白いものがあったのかもしれません。

そんな言い訳は置いておくとして、今が野球漫画の全盛期だと仮定すると昨今の野球漫画は切り口が独自で、その形は野球ファン以外も楽しめるものが多いからというのが全盛期たるゆえんなのかもしれません。

(そしてもう一度、くどいようですが野球漫画全盛期とは私の錯覚の可能性がありますので、その旨ご了承ください。)

例えば「グラゼニ(モーニング)」はプロ野球を舞台にしながら、主人公の野球人生(財政的な面を含む、というかそちらをメインとして)を描いている物語ですが、これなんかは主人公のピッチングそのものよりも彼の契約更新の場面や恋愛のほうがスリリングに描かれています。

つまりビジネスとラブコメの要素がプロ野球を舞台にしながらその作品の魅力となっています。

そして私なんかはそのどちらにも弱いので、これまで野球漫画はさほど読んでこなかったのですが、グラゼニには引き込まれてしまっています。


そして今は終わってしまいましたが、「ラストイニング」という高校野球を舞台にした漫画も同様に斬新な切り口でデータ野球を描いています。

一度負けたらおしまいという高校野球の特性からデータを読み解いていく監督の采配が気持ちよく決まっていくのは読んでいて痛快です。


もちろん昔も「アパッチ野球軍」や「埼玉レグルス」などの異色の野球漫画は多くあったと思いますが、そしてそれらは今でも人気はあるのですが、現在はそれとは別のアプローチで野球が描かれている感があります。

そしてそれは野球ファン以外も楽しめる形になっているように感じられます。


そして一番大きいのは「ダイヤのA」だと思います。

この漫画の存在は大きく、バスケットボールで言う「スラムダンク」、サッカーで言う「キャプテン翼」、柔道で言う「柔道部物語」のような名作にもはやなったような印象があります。

なので当店でもダイヤのAを買取させてもらう際には、多少現在の相場が低く見積もられていたとしても、確実に持ち直すことはわかっているので自信をもって査定させていただいております。

ただこの漫画はグラゼニとは違い、圧倒的に野球漫画(というよくわからない表現になって恐縮ですが(^_^;))ですが、上記名作がバスケファンやサッカーファン以外も楽しめるように、野球ファン以外も楽しめる野球漫画なのではないでしょうか。

はなひ堂ブログ 2017年10月7日