平野レミのようなポジション(?)
こんにちは。
はなひ堂新井です。
本をペラペラやっていると面白いもので、今気になっていることが書かれているページを見つけることがよくあります。
今日の午前中は先日買取させていただいたビジネス書を検品していたのですが、ペラペラしていると気になる格言を見つけました。
それは竹村健一と邱永漢の共著「もっと上手に儲けなさい」に書かれていたのですが、邱永漢がサインを求められるときによく書くことらしいです(といってもこの本は1981年に発行された本なので、よく書いていた言葉ですね)。
それは「貯蓄十両、儲け百両、見切り千両、無欲万両」という言葉です。
私は「見切り千両」に衝撃を受けたのですが、古本屋とは見切りの商売で、売れるのか売れないのかよくわからない本をどうするのかを毎日問われています。
全ての本を取っておくことはスペース的に難しいので、見切りをつけなければいけない本は必ず出てくるのですが、とはいえその場では判断できないので保留しておくことがたまにあります。
そういった本は大概あとになって見切りをつけなければいけなくなり、それならば早い段階でしておけば…となります。
そしてこの業界で見切りの上手い方はきちんと商売を成り立たせているなという印象を受けることが多く、いい本の選球眼よりもこちらのほうが重要なのではないかと思うこともよくあります。
なのでこの言葉は今後多用していこうと思いました。
午後からは新潟市で出張買取。
日本料理の本(辻留関係(といってもいいのでしょうか?))をお売りいただきました。
私自身料理は門外漢なのですが、よく見る書籍の著者は自然と覚えてしまいます。
とはいえ誤解していることも多く、「マーサスチュワートは日本でいうところの平野レミのようなポジション」という妻の怪しげな言葉を鵜呑みにして時を過ごし、現在もその印象から抜け出ることができません。
本当にそうなのかわかりませんが(たぶん違うと思いますが(^_^;))、怪しげな情報も「見切り千両」の格言でうまく対応していきたいと思います。
はなひ堂ブログ 2017年10月12日